2015年5月25日月曜日

村内各所で配布中!「発達が気になる子どもの子育て応援ハンドブック」

更別村手をつなぐ親と子の会が作成された「発達が気になる子どもの子育て応援ハンドブック」が村内各所に配置されています.

作成の中心にいらしたお母さんが診療所にも数部,届けて下さいましたので,お写真を掲載させて頂きます.

私もご依頼を頂き「発刊に寄せて」を書かせて頂きましたので以下に.

このハンドブックには発達の気になるお子さんの子育てを経験した,または今まさに経験中のご家族の生の声が寄せられています.
そのようなお子さんとそのご家族にとってこのハンドブックは間違いなく心のよりどころになることでしょう.
同時に,私は「(発達の気になるお子さんやご家族のことを)何も理解していなかったのかも知れない.」そんな感想も持ちました.
「私たちはまだまだ理解していない.」と気づくこと.
とても大事な一歩なのだと思います.
人は気づくからこそ「こんな風に苦労しながら,でも希望を持って日々過ごしているんだ.」と共感の気持ちが芽生え,「もし自分の子のことだったら…」と自分ごととして考えられるようになるからです.
これから子育てを経験する人,経験中の人,一段落した人,お子さんがいらっしゃらない人.このハンドブックが多くの人に読まれて共感の輪が広がり,発達の気になるお子さんとそのご家族が安心して希望を持ちながら生きていけるまちづくりの「きっかけ」になることを願ってやみません.

更別村国民健康保険診療所 所長
山田康介

2015年5月18日月曜日

農作業中のけがへの対応 〜診療所かわら版2015年5月号〜

皆様、こんにちは。診療所の川合です。
今回のテーマはズバリ、「農作業や野菜・花畑作業中のケガの対応」です。外来でいろんなお話を聞かせていただき、「ん?イモを作るのに種イモがいるのか?」「しかもそれを切らなきゃいけないのか?」など、皆様にとってはごくごく当たり前のことも、私にとっては新鮮な驚きの連続です。
ここで皆様にクイズです。「指を切った」あるいは、「転んでひざを擦りむいた、血も出ている」となった時、病院に来る前にやるべきこととして正しいのは、次の①~③のうちどれでしょうか?


① とにかくすぐに消毒する。 
② まずは傷を流水(水道水)で洗浄する
③ 傷がきれいに治るように祈る。

正解は、・・・②でした。傷の処置の仕方はここ10年ほどの間にガラリと変わってきました。昔は、傷ができたら消毒をしてガーゼを当てる。傷が乾いてかさぶたが出来たら良し、という風でしたが、今は少し違います。消毒は傷についたばい菌だけではなく、人間の皮膚の細胞なども一緒に殺してしまうので傷の治りが悪くなるといった考え方もあります。またガーゼで覆い乾燥させると痛みが強くなることが多いです。

 現在、一般的に勧められている方法は、
①傷ができたら、まずは流水(水道水)で洗浄。特に泥などはしっかりと落とす。
②出血時は、傷口をハンカチやタオルなどで圧迫して押さえる(ほとんどの場合、10分も押さえれば止血) 
の2点です。
止血後は、落ち着いて病院を受診してください。
特に傷の汚染がひどい時は、破傷風という体の神経が侵される病気を後から起こすことがあり、抗毒素の注射が必要になることもありますので、予防接種がなかった昭和43年以前にお生まれの方は一度病院を受診してください。もちろん傷を作らないことが一番大切ですので、皆様くれぐれも気を付けて作業をしてください。                    

医師  川合 晴朗  

インフルエンザ予防接種、コロナワクチン接種の予診票について

かわら版9月号にお知らせした通り、10月よりインフルエンザ予防接種、コロナワクチン接種が始まります。 お申し込みは10月1日より【診療所へのお電話】でお受けしております。事前に希望される日をお考えの上お電話ください。 ※実施期間等についてはかわら版9月号または当ホームページの9/...