自然災害に見舞われ,大変だった平成28年が暮れようとしています.医療面においては幸いにも被害はなく事なきを得たのですが,医療機関としてその備えは十分だったのか考えずにはいられません.住民の皆様も今年ほど自然災害が「自分事」になったことはないのではないでしょうか?
さて平成28年度,更別村の保健・医療・福祉は未曾有の少子高齢化社会をみすえて重要な課題に取り組みはじめました.更別村における「地域包括ケアシステム」の構築です.
更別村に住むあらゆる人が住み慣れた地域でその人らしく尊厳を持って暮らし,老い,最期を迎えられる体制作りです.目下の課題はご高齢の方たちのケアで,鍵を握っているのは在宅医療・介護の充実です.私たち専門職はもちろん,住民の皆さんの理解と協力なくして実現は難しいものです.
私たち診療所は平成29年度以降も引き続きこの「地域包括ケアシステム」構築に積極的に関わり,診療所運営に反映させて参ります.
また,今年も地道に当院の診療内容の向上に努めて参りましたのでお知らせします.
①
小児患者さんのサービス向上のために更別村,中札内村,大樹町の乳幼児健診の場を利用してアンケート調査を行い貴重な情報をいただきました.この結果を元に改善策を練り実行に移したいと考えています.
②
ご高齢の方が入院後,施設や自宅への退院を円滑に支援するための「退院支援」サービスを充実させました.
③
その他,糖尿病性神経症の検査や女性の健康問題へのサービス向上として低用量ピルの処方を開始しました.
当院は住民の皆さんの日常的なかかりつけ医として役割を果たせるようこれからも改善を続けて参ります.新年もまたよろしくお願い致します.
新年が皆様にとってよい1年になることをお祈りいたします.
所長 山田康介
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