2024年11月12日火曜日

かわら版11月号より

 マイコプラズマ肺炎にご用心

最近ニュースで話題に上がることが多いマイコプラズマ肺炎、村民の皆様も一度は聞いたことがあるかと思います。Mycoplasma pneumoniae以下マイコプラズマ)という細菌によって引き起こされ、疫学的には525歳の健常人に好発します。5歳以下の乳幼児には稀とされてきましたが近年増加傾向です。マイコプラズマは潜伏期間が平均2-3週間あり夏に感染率が上昇し、晩秋から冬にピークを迎える傾向にあります。マイコプラズマは上気道感染症(風邪)、急性気管支炎、肺炎を起こしますが何の症状もない無症候性感染も多いです。風邪や急性上気道炎は他のウイルスによって引き起こされるものと同じような経過をたどり特別な治療は必要ありませんが肺炎に関しては細菌をやっつける抗菌薬治療が必要です。しかしマイコプラズマの検査には時間がかかるうえ、正確性にも欠くため、実際は症状や診察、血液検査、胸部レントゲンの結果から判断することが多く医師も非常に悩まされます。そのためマイコプラズマが心配、いつ診療所に行ったらよいかと心配になる患者様も多いと思います。マイコプラズマに限った症状だけではありませんが、下記のような肺炎症状がある場合は診療所受診を考えてみてください。

激しい発熱

頑固な乾いた

呼吸が苦しい

食事摂取がままならない

活気が乏しい

風邪のような症状だがとにかく具合が悪い・悪そう

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