2015年10月21日水曜日

本当にうちの子? 〜十勝毎日新聞10月5日掲載「おおきくなあれ」より〜

 と言いたくなるくらい,子どもが親と正反対のことをやらかしてくれることありませんか?
 わが家では小学5年生の息子がそうです.
 父親の私は何でもきちんとしなければ気が済まない性格です.やると決めたらしっかりやる.休憩や楽しみはやらなければならないことが終わるまで後回し.
 対する息子は…楽しいこと優先!お出かけから帰ってきても後片付けはいい加減,勉強も早く遊びたいからとにかく省エネで済ませようとする…まるで私とは正反対.親子なのに似てない.
「楽しいことを後回しにするなんて,どうしてそんなにつまらない生き方をしているの? お父さんも本当はこうしたいくせに.」と挑戦状を突きつけられる思いです.
きっと図星なのでしょうね.腹が立って「こりゃあ!」と大声で怒鳴ってしまう.
「うちの子とは思えない!」なんてとても憎たらしく思ったりします.
 そんな時,私はお産に立ち会いはじめて息子をこの手に抱いた,忘れることのないあの日のことを思い出すことにしています.不思議なのですが,そうすると憎たらしい気持ちがスッと消え失せ「それでもやっぱりこの子はわが家の大切な息子なんだよなあ.」といとおしい気持ちがよみがえります.
息子の振る舞いは私の鏡像でもあるのだろうなあ,と理解を示しつつ息子の成長を見守っていきたいと思っています.
読者のみなさんの家庭ではいかがでしょうか?

所長 山田康介

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