村のどんぐり保育園の発行する「どんぐり通信」2月号への連載記事のご紹介です。
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あの地震は私達の町だけでなく,私自身も変えてくれました. 水も電気も食料もない世界で学んだことがたくさんありました.人間はとても弱いです.一人でなんか絶対生きていけません.支えて,支えられて生きています.
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家族4人そろった時涙が出ました.今までは当たり前と思っていたことがこんなに幸せなんだと本当に実感した瞬間でした.(中略)一緒にいられる時は本当に幸せです.生きることができたからできることです.
l 戻って来い 秋刀魚の背中に のってこい
l 見上げれば ガレキの上に こいのぼり
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暗い夜 たくさんあるさ 希望の星
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笑えてる お帰りなさい もとの自分
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あのときを 目に焼き付けるが にじんでる
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ウバワレタ・・・ そう思うのは もうやめよう
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がんばっぺ女川 おだつなよつなみ おだつなよじしん
「まげねっちゃ」 青志社,2012 より
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた,女川町の子供たちの作文や句です.
あの地震,津波は子供たちの心に何をもたらしたのか.
子供たちの発する言葉は,ニュースや新聞よりも真実を語っているような気がします.
この震災を通じて大事なことを学び,たくましく前に進もうとする被災地の子供たち.
頼もしいな,と思う反面,この大事なことを学ぶために神様はこれほどの試練を子供たちに与えないといけなかったのだろうか?というやりきれない気持ちにもなります.
もうすぐ2年.
被災地・石巻市で診療支援に携わりながらこの原稿を書いています.2013年2月4日
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