2012年12月13日木曜日

連携の扉



















更別村診療所をご利用頂いたことのある方はご存じ,診療所と隣の建物との間にある扉です.
隣の建物の名前は「福祉の里総合センター」といい,役場の保健福祉課が入っています.
さらにこの建物の奥には「老人保健福祉センター」があり,社会福祉協議会が入っていてこれまた廊下でつながっています.
つまり,村の保健・医療・福祉の機能が一つ屋根の下に収まっているのですね.
約10年前,当時の村長が打ち立てた「福祉の里構想」の元,診療所周辺はこのような複合施設に加えて高齢者向け住宅や介護福祉施設「コムニの里」などが配置され,現在の「いつまでも住み続けたい村」の象徴的なゾーンになっています.

夕方,保健師さんにお渡しする書類を届けに行った帰りに写真を撮ったのですが,「物理的にアクセスしやすい,近い」ということは多職種連携を促進する上で非常にありがたい環境である,と思います.
電話も内線でつながっているのでお互いに気軽に連絡を取り合えます.

保健師さん 「先生,○○さんの件でちょっと相談があるので,お時間ありますか?」
ヤマダ「今すぐなら大丈夫ですよ」
保健師さん「じゃあ,今医局に行きまあす.」

数分後には打ち合わせができてしまう.
これが別の建物でちょっと離れていたらどうでしょう?
寒いので上着を着て,クルマに乗って.

多職種連携の重要さが増すことを見据えた村のこの構想の秀逸さを,今更ながら身にしみて実感しています.

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