2014年9月19日金曜日

地域連携が子どもと家族を支える 〜どんぐり通信2014年9月号より

どんぐり保育園のかわら版「どんぐり通信」への連載
「医業も父親業も日々鍛錬.」より.

 子育て中のご家庭では本当にいろいろなことが起きます.
 家族皆元気,いつだって笑顔で過ごせる家庭だったらどんなによいか,と思うのですが,そんなご家庭は存在しません.
「この子,こんなこともまだできないけど,大丈夫かしら?」お子さんの成長っぷりが心配だったり,「毎日怒ってばかり.こんなお母さんになるつもりじゃなかった…」と悩んだり,夜泣きがひどくてほとほと疲れてしまったり,「おなかが痛い」と学校を休む日が続いてしまったり…程度の差はあっても子育て中のご家庭は晴れの日あり,嵐の日ありとジグザグに進み日々成長していくものです(山田家も例外ではなく…).
 やり過ごすことができない程の嵐が続いてしまうご家庭もあります.
 そんなとき,ご家庭には誰かのささえが必要です.保健師さんだったり,保育園や幼稚園,学校の先生だったり…時には病院のこともあるでしょう.
 それで解決すればよいですが,実はそれでも上手にやり過ごせないこともあります.
 こんなとき,役立つのが「地域連携」の力だと私は信じています.
 お子さんのことで悩むお母さんが保育園の先生と相談しているうちにお母さんも体調を崩してしまい,お母さんの医療面でのサポートを私たち医師がさせていただく.小学校に入学後体調を崩し保健室への登校が続くお子さん.学校の先生が幼少期のころを知る保健師さんや幼稚園の先生が相談しながらお子さんとそのご家庭への理解を深めて,よい方法をさぐる.
 保育園の先生も学校の先生も保健師さんも医師もそれぞれ専門職.得意分野もあれば苦手分野もあります.私たちのような専門職ではなくても先輩お母さんやお父さんが貴重なささえになることだってあります.みんなが持っている力を惜しみなく出しあって知恵を絞って.
 点や線ではなく「地域連携」というネットワーク,面でささえあう.
 もちろんお子さんとご家庭の個人情報には細心の注意を払う必要がありますが,更別はそんな地域であってほしいな,と地域の医師として思っています.
 「地域連携」という面をつくっていくには,みんなが「ちょっとだけ」視野を広く持ち,「ちょっとだけ」手間をかけて,「ちょっとだけ」勇気を持って行動することが大事です.
 11人は「ちょっと」なのです.その「ちょっと」が重なり,つながると大きな力になるはず,そう信じています.

20149
更別村診療所

山田康介

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