2012年11月27日火曜日

望まない心肺蘇生を行わないために

DNARという言葉をご存じでしょうか?
医療関係者ならほとんどの人がよく知っている言葉です。
Do Not Attempt Resuscitationの略で、「蘇生に成功することがそう多くない中で蘇生のための処置を試みない(日本救急医学会)」という意味です。

旧ブログ2012年10月22日の記事「15年後の更別」で、診療所は住民の皆さんが安心して亡くなることの出来る「場」を増やしていくことを意識的に行っている、と紹介しました。
そういった取り組みの中で現在、更別の地域密着型特別養護老人ホーム「コムニの里」では全入所者さんに対して、心肺蘇生に対する考え方の調査を行っています。
かなりの回答が集まったところで今日はこのDNARについて救急隊の皆さんと打ち合わせをしました。

DNARを希望されている入所者さんがあるとき心肺停止状態に陥ったとします。ここで救急隊を呼んでしまうと、現在の決まりでは救急隊は少なくとも医師の指示があるまでは心肺蘇生を行わなければならないことになっています。これでは入所者さんの希望とは全く違う結果になってしまいますね。
そこで「コムニの里」の職員は入所者さんが急変したときはその人がDNARを希望しているかどうかを素早く確認し、希望している場合は救急隊をコールせず、診療所の医師を直接コールするという判断を行わなければなりません。

と、今日はそんなことを確認するための打ち合わせでした。
打ち合わせでは、「コムニの里」の各ユニットにすぐに入所者さんの心肺蘇生に対する希望が一覧できる表を準備し定期的に更新することなど、重要なことも決めることができました。
コムニの里の皆さんの前向きな取り組み、救急隊の皆さんの協力には本当に感謝です。
このような地道な取り組みや協力の積み重ねが住民の皆さんの安心へとつながっているのですね。



2012年11月26日月曜日

今週の外来担当医師 2012年11月26日〜11月30日

11/26(月)
午前 山田 棟方 岩上
午後 中村
11/27(火)
午前 山田 中村 棟方
午後 岩上
11/28(水)
午前 中村 棟方
午後 中村
11/29(木)
午前 山田 岩上
午後 中村
11/30(金)
午前 山田 中村 棟方
午後 山田

2012年11月23日金曜日

子どもは親を観察している  〜どんぐり通信「医業も父親業も日々鍛錬」より〜


村のどんぐり保育園の発行する「どんぐり通信」への連載記事のご紹介です。

最近、2年生の長男が早起きです。
4時半頃に一緒におきてシャワーを一緒に浴びるのですが、このわずか15分ほどが長男との貴重な対話の時間になっています。
ある日のこと。
家族それぞれの「いいところ」を言ってみる。そんな時がありました。
当然、私も長男に向かって長男の「いいところ」を言うことになります。

長男 「お父さんはあっき(長男のあだ名です)のいいところはどこだと思う?」
私  「そうだな・・・お父さんはあっきの笑っている顔が一番好きだよ。あと、誰とでも楽しく遊べるところかなあ・・・」

普段は面と向かってこんなことを言うことなんてないものですから、照れくさいものです。
それでも長男はなんだか満足げであります。

長男 「お父さんのいいところはねえ・・・心づくしっていうか・・・」
私  「心づくしって何?
長男 「お父さんはあっきこと、分かってくれるっていうか。お父さんがあっきのことを怒っても、分かってくれてるって思うんだ。」

うれしかったり、ほっとしたりしたのと同時に、どきっとしました。
子どもは親をしっかりみている。
ものすごく深く観察しているのだ、と。
感じたことを表現する言葉を持っていなかったり、親という絶対的な存在の前で言えずにいるだけなのです。 早朝の浴室。二人だけの秘密っぽい、リラックスしたこの瞬間だからこそ、長男は心の奥にあるものを言葉として表現できたのかも知れません。

その後は何の余韻もなく、何事もなかったかのように普段通りの毎日が過ぎています。
長男はあの朝、父親とこんなやりとりをしたことなどもう忘れてしまったかもしれません。
父はこの朝のできごとを死ぬまで忘れたくないので、この場をお借りして書き留めておきます・・・

ヤマダ

2012年11月21日水曜日

新電子カルテ導入! 〜診療所かわら版より〜


日々の診療に欠かせないもののひとつに、カルテがあります。診察時の所見、お薬の情報、過去に経験した病気やケガの情報・・・カルテに含まれる情報は、病院の質にも関わる大切なものです。 
 昔はカルテは紙でできており、お医者さんが手書きで診療録(=カルテ)を書いていました。しかし、増え続ける情報を管理するために、今では多くの病院が電子カルテシステムを導入しています。
当院でも、平成16年から紙カルテと併用で電子カルテを使ってきました。しかし、パソコンやネット回線の機能向上につれ、システム自体が古くなったため、半年ほど前から新しいシステムの導入を進めてきました。
111日から紙カルテは廃止となり、新電子カルテシステムが導入されました。スタッフの業務内容に大幅な変更があったため、一時的に待ち時間が長くなる等の影響が出ています。ご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ありません。

 将来的にはより多くの業務を短時間で処理できるようになるため、待ち時間の短縮化にも繋がると考えられます。どうかご理解を頂きますようお願い申し上げます。

イワガミ

2012年11月19日月曜日

今週の外来担当医師

11/19(月)
午前 山田 棟方 岩上
午後 中村
11/20(火)
午前 山田 中村 棟方
午後 棟方
11/21(水)
午前 中村 岩上
午後 岩上
11/22(木)
午前 山田 岩上
午後 中村 岩上

※ 11/20(火)午後、出張のため山田は不在です。
※ 11/21(水)11/22(木)、休暇のため棟方は不在です。

2012年11月18日日曜日

保育発表会、カフェ、そして初雪















札幌への日帰り出張(0時30分帰宅・・・眠い)の翌朝、ヤマダ娘の幼稚園の保育発表会。
「大きくなったなあ〜」と思っていた年中の娘ですが、さすがに3月生まれ。
同級生の中ではかなりのちびっ子であることに驚きました。
とにかく楽しそうに踊りに歌に頑張っている姿が印象的。
年長さんになると劇もやるんですねぇ。
しっかり台詞も覚えて、さすがだなあと思いました。
タイトルは「猫のお医者さん」。
あらゆる患者さんを「気合い」で治すという名医であります。
「ニャー!」と叫ぶと全て解決。
明日からヤマダも診察室で「ニャー!」と叫ぶことにします(笑)。
















昼食は家族で「イタイラウィンズ」というカフェへ。
帯広市ではありますが、更別からクルマで15分くらい。
畑の真ん中、古い農家の住宅を改築したのでしょうか、ビンテージの家具を使用して雰囲気の良いお店でした。
ヤマダ妻のお気に入りのようです。
昼食時から急激に気温が下がってきた・・・と思ったら。
夕方から雪が降り始めました!
例年よりも遅い初雪。
子供らはさっそく屋外へ!
降り始めたばかりで雪だるまを作ることはできませんが、待ちに待った雪。
雪玉を作ったり、雪を食べたり、楽しんでいました。















・・・新しいホームページ第1号の記事なのに何の主張もないただの日記になってしまいました。
すみません。

HPとブログをこちらに統合します。

本日より

ホームページ 「どんぐり村の診療所」
ブログ    「どんぐり村の診療所」

をこのページに統合します。

これまでホームページの更新が滞った状態でしたが、以後このページから必要な情報をタイムリーに、分かりやすくお伝えできるようにしていきたいと考えております。
皆様よろしくお願い致します。

所長 山田康介

新年度のご挨拶 〜 診療所かわら版2024年4月号より 〜

例年になく少なかった雪が解け、畑の土が顔を出していますね。たった1分の通勤時間でも日差しに、はっきりと春を感じます。診療所は3人の新任の医師を迎え新たなスタートを切りました。この数年不在だった副所長クラスに堂坂医師が着任。「いつか一緒に仕事ができたらうれしいな」と思っていた頼もし...