2017年8月19日土曜日

【ご覧下さい】家庭医・総合診療医を紹介する特設ページ

更別村診療所の医師の専門は「総合診療」といい,2018年からスタートする新専門医制度の中で内科,外科,産婦人科や小児科とならぶ基本的な診療科目の1つとして新しく位置づけられることになりました.
日本では新しい科目として最近知られるようになりましたが,海外,例えば米国では1950年代から当たり前に存在する科として皆さんの日常的な健康管理を担当しています.
新しい専門医制度で総合診療科が位置づけられることに合わせて,更別村診療所の医師が所属する総合診療医の学会,「日本プライマリ・ケア連合学会」が特設ページを設立しました.
このページでは何と!
更別村診療所と所長の私ヤマダが大きく紹介されています.

こんな感じ.↓


リンクは↓
総合診療医という選択

医学部の学生,研修医むけに作成されたページではありますが,一般の方にも広くご覧頂け,総合診療医の理解が深まると思います.
是非ご覧下さい.

2017年8月16日水曜日

爪の水虫について 〜診療所かわら版 2017年8月号より〜

7月は暑かったですね、蒸してましたね、虫も増えてきましたね。
ということで、今回は爪のみずむしに出た新しいお薬の話です。

これまで、普通の塗り薬だと爪の奥深くまで染み渡っていかないので効果がないと言われていました。なので飲み薬で治療していました。
ですが、飲み薬は肝臓に悪さをすることがあり、1,2ヶ月毎に採血が必要です。

最近、爪のみずむしでも効く塗り薬が出ました.
ちゃんと染み渡るのでこれまで塗り薬では太刀打ちできなかった爪のみずむしにも十分効果があります。副作用も少ないです。
1本あたり約5,900円します。だいたい両足に使うと2週間でなくなります。

1ヶ月両足全部に使うとして、飲み薬と塗り薬でかかるお金を比較してみましょう。3割負担の方で考えてみると…、飲み薬でだいたい1,500円(+定期的採血でかかる費用)、塗り薬でだいたい3,540円になります。(目安です.)

以上、副作用は少ないですがお金がかかる爪みずむしの塗り薬治療のご紹介でした。
もっとお話を聞いてみたい方はぜひ診療所にいらして下さい!
ちなみに、飲み薬でも塗り薬でも爪が生え変わるまで1,2年かかります…

文責: 古川享(更別村診療所医師)

2017年8月6日日曜日

動物にかまれた 〜診療所かわら版2017年7月号より〜

皆さんご存知ですか?動物の口の中が汚いことを。なんとなくわかりますよね。

ここでは犬と猫と人間に噛まれた場合のお話をしましょう。

なぜヒトも入っているかですって?ヒトの口の中は犬猫以上にバイキンだらけなのです…口の中が汚いと危険な肺炎を起こしやすくなるくらいに。

さて、なので噛まれたらまずはひたすら水道水で洗いましょう。
昔は「傷には消毒」と言われていましたが、今は「傷には流水で洗い流すが医者の中での常識となっています。

傷口はぱっくり開いていると縫って治しますが、噛まれた傷は汚いので縫うと膿が溜まってしまうので基本縫えません。犬に噛まれた傷で、血流が豊富なところで、6時間以内なら縫って治療することも出来ます。
そして、バイキンが入り込んで化膿する確率が高いので、抗生物質を飲んでもらうことが大半です。
あと、破傷風の予防もしなければならないのでその注射もします。(一部例外あり)

こんな感じでたかが噛まれただけ、と思うかもしれませんがやらなければいけないことが多いです。なのでまずはなるべく早めの受診を。

では、最後にまとめ
●噛まれた傷は、汚い(ヒト>猫>犬)
●まずはひたすら水道水で洗いましょう
●犬に噛まれた6時間以内の傷なら縫えることが多いですが基本は縫えません
●化膿するので抗生物質を飲んでいただきます
●破傷風の予防をします

最後に、日本では狂犬病はないのでご安心ください

文責:古川享(更別村国民健康保険診療所)

医業も父親業も日々鍛錬。 第39回 「両親へ」 〜 どんぐり通信 2024年3月号より〜

  久しぶりにどんぐり保育園のかわら版「どんぐり通信」への連載を紹介します。 3月号は毎回旅だつ子どもたちやその保護者の皆様に宛てて記事を書かせてもらっているのですが、反響が大きかったようですので、皆様にもお読み頂けると幸いです。  2023...