新型コロナウイルス感染症一色,そんな1年でした.
高齢者や持病のある方にとって致死率の高いこの感染症がもたらす驚異と同時に,流行が長期化することにより経済,教育その他方面に多大な影響が社会全体に及んでいます.
毎日診察室で患者さんとお話していると,非常に多くの方が少なくないストレス下にあることが感じられます.ストレスによる症状,反応は患者さんにより本当に多様です.人との接触が減ったことから診察室でたくさんおしゃべりして少しすっきりしてかえる方,生活習慣が変わってしまい糖尿病などの状態が悪化する方,メンタルヘルスの問題にまで発展し治療が必要になる方…. 中でも心配しているのは思春期の子どもたちです.長引いた休校,制限された学校生活.お子さんたちが自分自身の受けているストレスを自覚し言葉にすることは難しいものです.それが結果として体の不調となって現れ,受診されるケースが目立って増えています.
更別村診療所は新型コロナウイルス感染症の治療に直接関わることはありません.しかし,それ以外のあらゆることについて相談,ケアをさせていただき,住民の皆さんの大切な日常を医療の面から守っていくことが私たちの使命であると考えています.
今年のお正月は厳しい自粛要請もあり,異例に静かなものになりそうですね.
新年は少しでも明るい年になることを願いつつ,家族との時間をゆったりと過ごそうと思います.
皆様もよいお年をお迎え下さい.
令和3年1月1日
所長 山田康介