2016年3月28日月曜日

離任のご挨拶 〜診療所かわら版 2016年3月号より〜

鳥巢 裕一 医師

2015 年 4 月から診療所で医師として働いておりました、鳥巢です。はるか遠くの地“長崎”から単身赴任してきました。初日の昼 食はあさひさんの親子丼、夕食はとりせいのお肉とおにぎりだっ たのをよく覚えています。
家庭医として駆け出したばかりの私ですが、診療を通して、色々 なことを教えていただき、本当に学ぶことの多い 1 年間になりました。
仕事以外でも、ビアガーデンに一人で出没して「あの人大丈 夫?」と心配されたり、盆踊りで酔っぱらって一人だけ違う踊りになってみたりと、周 囲の方々のあたたかい視線に見守られながら地域のイベントに参加してきました。楽し く生活できたのも、更別村の住民の皆様の人柄のおかげです。本当に更別村が好きにな
り、1 年間しかいなかったのに離れるのがとても寂しいです。 短い間でしたが、皆様、本当にありがとうございました。多くの方々にお世話になり、
感謝しても感謝しきれません。遠くからではありますが、更別村に笑顔があふれ、皆様
が幸せに過ごされることをお祈りしております。

堀 那緒子 理学療法士

私がはじめて更別を訪れたのは今から 9 年前の平成 19 年 3 月。
知っている人が一人もいない環境でのスタートに不安もたくさ んありました。
そこから 9 年間、色々な人と出会い、更別村の昔の話、その方の 昔の話、仕事のこと、畑のこと、料理の作り方、部屋の掃除方法な どなど。仕事に関係ないことまでたくさん話をしました(笑)。 振り返ると、更別村の方々にはたくさん良くしてもらったのに、 自分は何ができたのかと考えさせられますが、患者さんとして来て 下さった時に、少しでも痛みが取れたり、話しをして少しでも気持ちが楽になったこと があればうれしく思います。患者さん、その家族の方々、地域の方々のおかげで楽しい 更別生活を送ることができました。 これからは更別村を離れますが、遠くから皆様のご健康とご多幸をお祈りしています。 
大変お世話になりました。ありがとうございました。

2016年3月22日火曜日

医業も父親業も日々鍛錬. 第22回 青春を振り返る 〜どんぐり通信 2016年3月号より〜



 2月下旬.生まれ故郷の知床・斜里町に招かれ講演をさせて頂く機会に恵まれました.
斜里町は幼少期を過ごしただけのまちではありますが,当時住んでいた住宅が今でも残っていたり,私の腕にBCGの予防接種をしてくれた看護師さんとの出会いがあったり,と「ブラタモリ」のように私が確かにこの町で幼少期を過ごした「痕跡」がいっぱいで,旅情たっぷりの出張になりました.
 講演会にはこの地域で社会福祉士として働く高校時代のクラスメートで当時仲のよかった(つきあっていたわけではありません)女性が会いに来てくれました.「みんなで一緒にキャンプに行ったよね〜」「小さなパーティを開いたりして,楽しかったねえ.」淡い青春の思い出を振り返り,25年も前ことがまるで昨日のように思いだされます.この年になっても胸がきゅんとすることがあるのですねえ.

 そして,3月1日.学校医であり非常勤の講師を務めている更別農業高校の卒業式に来賓として出席しました.3年間内科検診や授業を通じて見守ってきた生徒さんたちです.3年間通い続け,そして卒業までやり遂げた皆さんの顔には充実感が感じられました.卒業式というセレモニーを厳かな雰囲気の中ビシッとかっこうよく決めたみんなの姿がとてもまぶしく写りました. この瞬間,再び私自身の高校時代がフラッシュバックしました.医学部を受験したものの合格発表はまだだった卒業式.モヤモヤとした気持ちを残しながらの卒業式.シャイな私は卒業アルバムに誰からもコメントを書いてもらわず,静かに帰宅.あのときの古くさい校舎の空気,外にでたときの気温.未だに肌にその感触が残っています.

子育てに仕事に忙しい毎日.普段はあの頃を思い出すことなんてほとんどない.でも25年を過ぎた今でも自分の胸の中にあの頃のことが大事にしまわれていて,いつだって鮮明な形で取り出せる.そんなことを確認したこの1週間あまりでした.

 旅立ちの時を迎えたみんなも,青春時代の思い出をいくつになっても大事にしてほしい.そして何かの機会に思い出して欲しい.きっとそれはみんなに力を与えてくれるんじゃないかなあ.

山田康介

2016年3月16日水曜日

NHK朝のニュースで更別村診療所が登場します.

3/19(土)の7:30〜8:00に放送される
NHK朝のニュース 「おはよう北海道 土曜プラス」 で
更別村診療所が登場します.

今年の春,札幌医科大学の「地域枠」を卒業した医師たちが専門研修に進みます.
北海道の地域医療の担い手として高い期待を集めており,特集ではそのことが扱われます.
皆様,是非ご覧下さい!

医業も父親業も日々鍛錬。 第39回 「両親へ」 〜 どんぐり通信 2024年3月号より〜

  久しぶりにどんぐり保育園のかわら版「どんぐり通信」への連載を紹介します。 3月号は毎回旅だつ子どもたちやその保護者の皆様に宛てて記事を書かせてもらっているのですが、反響が大きかったようですので、皆様にもお読み頂けると幸いです。  2023...