2013年10月27日日曜日

イギリスの地域医療を見てきました! 診療所かわら版 2013年10月号より

国が変われば医療の形も変わります。この9月末から10月初旬の約1週間をかけて、ナカムラはイギリスの地域医療を学びに海外視察の旅に行ってきました。
私が訪れた地域はリーズ(Leads)という町の診療所です。イギリスでは家庭医制度が60年も前から発達していて、日本と制度がかなり異なり、必ず地域の家庭医に住民全員がかかりつけ医登録をして、その診療所を窓口に様々な医療を受けるというシステムになっています。
これまではイギリスの医療は「専門医受診までの待ち時間が異常に長い」などの運用上の問題点も多く指摘されることもありましたが、ここ10年の医療制度改革による改善が目覚ましく、アメリカなどのように巨額の医療費をかけずとも高い健康レベルを達成出来るシステムを構築し、世界で注目される効率的かつ高水準の医療が展開されるようになりました。その医療制度の要となっているのは、プライマリケアの担い手である地域の家庭医達です。彼らは厳しいトレーニングを経て家庭医となり、医師の中でも非常に人気のある「地域医療の専門家」として、国民の期待をうけている姿が、視察中とても印象的でした。
私たち更別村の医師も皆が「家庭医」と呼ばれる種類の医師です。超高齢化社会をむかえる日本もまた今後の健康的な生活を保つために、家庭医/総合医を国策として育てる気風が育ってきています。どのような家庭医育成制度を国がとっていくかはまだまだ分からない部分も多いですが、私たち更別の現場の医師としては、まずはイギリスで見聞した事を共有して活かし、この更別で質高い地域医療を展開していくよう、出来る事から取り組んでいく気持ちをあらたにしました。

ナカムラ

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