2013年7月11日木曜日

「振り返り」で医師が育つ

  今,更別で大きく変わり,成長しようとしている医師がいます.
  京都の大きな病院から1か月間,地域医療を学ぶために研修に来ているアラ医師です.
ある日のアラ医師の「今日の振り返り」風景.
  普段は大病院で内科や外科などの専門診療科の病棟や救急外来で医療を学んでいるアラ医師.そんな大病院とは対極の存在といってもよい北海道の郡部の診療所で,地域住民の生活の最もそばにある医療,「プライマリ・ケア」を学んでいます.
  外来診療や入院診療,訪問診療,乳幼児検診やコムニの里などの見学を通じて,プライマリ・ケアの担い手である私達家庭医の仕事の多様さややり甲斐を感じて頂きます.
  更別における医師の研修で非常に重視しているのが「振り返り」.
  1日を過ごした後,20~30分程度の時間を設けて,その日のできごとを一緒に振り返ります.「今日,新たに学んだこと,良くできたこと」「うまく行かなかったこと,改善が必要なこと」「今日の気持ち」「これから学ぼうと思ったこと」と言った項目をていねいにディスカッション.
1日を追えた後,研修医はこの用紙に「振り返り」を
記入しています.
  初日は慣れないこともあり比較的簡単な感想程度の振り返りしか出てこないのですが,1週間もすると見聞きしたもの,自分自身の実践への洞察に深まりが出てきます.
  深めた洞察を元に文献やテキストを読み,学ぶ.
  そして再び自分自身の実践に学びを反映させていく.
  そんな学びの過程でアラ医師はプライマリ・ケアという医療,ひいてはその担い手である家庭医というキャリア・生き方に魅力を感じ始めています.
  更別に来て2週間あまり.アラ医師の中で何かが大きく変わったようです.
  若い医師とのこのふり返りの時間で洞察を深めて語り合うこと,その中で学び,変化し成長していく姿を目の当たりにすることは,ヤマダにとって臨床医として働く喜びに加えてまた別の教育者としての喜びや楽しさがあります.





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更別村国保診療所の医師は、総合診療科(家庭医療科)を専門としています。総合診療科の特徴の一つとして、 乳児から高齢者まで 様々な年齢層の、 急性~慢性の病気やケガ等 多くの疾患や問題をかかえる患者さんを対象に、日常的な「かかりつけ医」としてあらゆる健康問題の相談にのっています。...