例年になく少なかった雪が解け、畑の土が顔を出していますね。たった1分の通勤時間でも日差しに、はっきりと春を感じます。診療所は3人の新任の医師を迎え新たなスタートを切りました。この数年不在だった副所長クラスに堂坂医師が着任。「いつか一緒に仕事ができたらうれしいな」と思っていた頼もしい大学の後輩で、本当にうれしく思っています。
さて、診療所の医療は2024年度、大きな変化が2つ予定されています。
【増改築工事の完了とデジタル化の推進】
増改築の工事が終わり、4月には利用が始まります。長年課題となっていた発熱外来の患者さんの動線の完全な分離、感染・災害対策のために必要な備蓄品の保管場所の確保、この20年で大きく変化した医療環境に対応するための診察室や会議室の増設など。住民の皆様には見えにくい部分もありますが重要な内容がつまったものです。そして、村のスーパービレッジプレジェクトと協力して進めるデジタル化も目玉となります。発熱外来やインフルエンザ・コロナワクチンの予約をスマホでできるシステムがその筆頭です。それ以外にもオンライン診療の利用促進、健康保険証のマイナンバーカード化への対応とそれを利用した新たな形での医療提供の姿も示していきたいと考えています。
【医療費(診療報酬)改定】
皆様が医療機関を利用するときの医療費は2年に一度全国一律で国が決定する、ということを皆様はご存知でしょうか? 今年はその改定が行われ、6月の診察から適用されるようになります。
今回は皆様にとって一番身近な外来診療の医療費が大きく変わる予定です。更別村診療所は十勝で唯一の「機能強化型在宅療養支援診療所」という質の高い地域医療を提供する特別な医療機関として国から指定されていることから、医療費の面でも高く評価されました。
「高く評価された」というと聞こえがよいのですが、お会計でお支払い頂く医療費が6月から「値上がりする」という意味でもあります。今年の医療費の改定は全国に広がる物価の上昇と賃上げへの対応という側面もあり、自分たちでものの値段を自由に決められない医療機関にとっては重要なものです。
住民の皆様にとってはプラスに感じる点もマイナスに感じる点もあるかも知れませんが、2024年度もどうかご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
2024年4月21日日曜日
新年度のご挨拶 〜 診療所かわら版2024年4月号より 〜
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