2018年1月14日日曜日

年末年始のご挨拶 〜あたらしい医時代に向けて〜 かわら版2017年1月号



天皇陛下の退位が平成31年4月30日と発表されました。平成からどんな元号に変わるのかなあ?などと家族内では少々盛り上がっています。と、新しい時代の到来を予感せずにはいられない今日この頃ですが、医療や福祉、地域のあり方もこれからの数年で大きく変わって行こうとしています。

背景にあるのはやはり少子高齢化、人口減少、そしてそれに備えるための制度面の変化です。キーワードは「プライマリ・ケア」と「ごちゃまぜの地域づくり」、と私は考えています。

プライマリ・ケア

日本の医療はこれまで「病気になったら病院に行って病気を治して日常生活に戻る」という考え方が支配的でした。しかし、現代は医学の発展などにより「病気を抱えながら生活を続ける」ことが普通になり、「人とその生活に寄り添う」医療が必要とされる時代になりました。人とその生活に寄り添う医療のあり方が「プライマリ・ケア」です。実は今世界中でこの「プライマリ・ケア」のシステムを整えることが急務とされ、その専門医として位置づけられているのが「総合診療科」の医師で、平成30年4月に専門医制度の大改革が行われ内科や小児科、産婦人科などと並ぶ基本的な診療科目として位置づけられる予定です。更別の医師は全員が総合診療科の専門医なのです。

ごちゃまぜの地域づくり



「プライマリ・ケア」という医療のあり方だけで「人とその生活に寄り添う」ことはできません。「予防」に取り組むことや病気や障がいを抱えて地域に暮らす人の生活を支える「福祉」の視点が欠かせず、しかもそれを専門職だけで担うことは難しい、ということが分かってきました。健常な人も高齢者も認知症の人も障がいを抱える人も住民みんながそれぞれこの地域に役割を持って支え合う「ごちゃまぜ」の共生社会。そのようなしくみを地域に作ることが次の時代に必要とされています。「在宅医療・介護連携推進事業」など様々な制度の後押しで更別でも取り組みが進められています。「いつまでも住みつづけたいまち」づくりをみんなの手で、ご理解・ご協力頂けるとうれしいです。

所長 山田康介

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